フィリピンでエンジニアインターンしてみた

経緯

  • フィリピンに会社の支社ができて、1週間出張に行くことになった。
  • 学校見学したり、ミートアップ的なことをしたりした。このあたりは @kyanny 氏のブログに詳しい
  • ついでに3,4,5月にハードに働いていたため代休が溜まっていたので1週間使って英語の学校で勉強するか、インターンしてみようか、考えてみた。

なぜインターンか

  • 昔 deeeki さんのブログ見てて面白そうだな、と思ってた。
  • あと、今働いてる会社にビジネス寄りの人でインターンしてる人が多くて、インターンっていうと大学生がやるものみたいな印象もあったけど、そうでもないんだな、と思うようになった。
  • 英語の実践の勉強として
  • 単純に気分転換したかった
  • フィリピンの Ruby の会社とかどんな感じか見てみたかった

会社探し

  • とりあえずフィリピン人の同僚にマニラ で Ruby/JS で有名な会社ってどこかな?って聞いてみたら Proudcloud って教えてくれた。
  • 1週間だけだけど、インターンとかできますか? って言って、簡単な自己紹介と GitHub のアカウントつけてメールしてみたら向こうの CEO から翌日返信が来て、「Sure come over! (もちろん、来てください)」と一行のメールが返ってきた。
  • このカジュアルさに衝撃を受けつつ、まぁ行ってみて拒否られたら、もう旅行とかすればいいや、と思って行ってみることにした

会社に行く

  • なかなか最初に着くまでが渋滞してたりして大変だった。あと会社も入り口が地味でよく分かんなかった。
  • 受付の人に「あのー今日からインターンの予定の者なんですけど...」って言ってみてもかなり不審がられた (気がする)。 当然のように情報伝わってないっぽかった。
  • その後 CTO (Jason) が出てきて、なんとかなった。

やったこと

  • さすがに期間が短いから、ちょっと本体のプロジェクトだと色々説明に時間がかかってしまうから、みたいな感じでなんか社内の遊び (趣味?) プロジェクトに入った。このプロジェクトが何なのかはよく分からなかった。(でもデザイナとか社内のリソースは使ってた)
  • ビットコイン詳しい?って聞かれて、いやあんまり... というやりとりの後、フィリピンのビットコインの野良 API をまとめて、influxdb にデータをいれて、それを influxdb の Native HTTP API を使って HTML から直接 json を取得するみたいなことをした。
  • サーバ側は node ですでにちょっと書かれてて、これを Rails にしてもいいけどどうする?みたいな話をしてて、とりあえず node でいいでしょう、となった。
  • CI は wercker を使ってて、wercker 使ったことなかったけど、influxdb でテスト通すための box とか作ってみた。
  • クライアント側は慣れてる brunch を使って別リポジトリにして作った。
  • 一応デザイン以外ひと通り完成した。
  • 2日目で、you should be working here! と褒められた
  • 1日台風でマニラ中が停電になって、出社できなかった。

最後にLTさせてもらう

  • 最後に今回自分が作ったもの、自分の今の会社のこと、自分の会社でこの1年やったことをLTした。
  • 一応みんな dev 以外の人も集まってくれて、聞いてくれてたりした。
  • 自分の今の会社のスライドで We're hiring! という文があって、一応言っといた。我ながらインターンとしていっておきながら大胆に宣伝するというのはどうかとちょっと思った。Jason は We're hiring, too って言ってた。

その他

  • GitHub/HipChat 英語には最近自信がついてきた気がするけど、依然としてリスニング/スピーキングは弱い。特にフィリピン人の発音が聞き取りやすい人となまってる人が顕著な気がする。自分は英語ができない思いをしないとなかなか勉強のモチベーションが続かないタイプ(絶望ドリブン) なのでそういう点ではよかった。
  • 会社の中は窓がなくて電気も暗かった。
  • モニタとか椅子とかは普通によかった。
  • フィリピン人歌をかなり本気で口ずさむ人が多かった。鼻歌というより普通に歌ってて、日本だとあの音量で歌う人は見たことない。そしてみんな誰も気にしてなかった。
  • 自分が働いてる会社のフィリピン人の英語はみんな上品な感じだけど、なんか Prowdcloud の人はヒップホップっぽい感じを受けた。
  • CEO が自分達はとにかくインターンは受け入れたいんだ。国籍がなんであれ、期間がなんであれ、みんな好きに滞在して出て行く、みたいなことを言ってた。梁山泊ぽかった。実際自分がいた時はマーケティング系の黒人系フランス人がいた。
  • ご飯毎日誘ってもらって食べたりしてた。
  • Proudcloud は受託がメインの会社だけど、自社 (レベニューシェア的なやつ) でもちょっと最近はやってるらしい。
  • Prowdcloud は今は Ruby エンジニア15人くらいいる。
  • 何の仕事をやってるの?と聞くと、自分は JavaScript エンジニアだ、と答える人も結構いた。でも最近は JS のプロジェクトはないので Rails をメインでやってると言ってた。
  • フィリピンでは .NET, Java が仕事では多くて、Ruby の会社は珍しいそう、あと Rails エンジニアはバブってる感じだった。
  • Jason はビットコインをかなり持ってると言ってた。あと今年の RubyKaigi2014 には行くそうなので、もし行かれる人はぜひ話してあげてください。すごいいい人です。
  • EtsyとTwitterがエンジニア交換プログラムをやっている という話とか、いいなぁとは思うんだけど実際にどこもなかなかできないと思う。インターンとか、もっとカジュアルにできると面白いと思う。当然どう情報の機密性を担保するかという話にはなるけど、そういうのがもっとできるようにしていきたいなぁと受け入れてもらう側になることで思ったりしました。
  • 8月からフィリピンで2ヶ月更に出張の予定なので、フィリピンにはまだ縁がありそうです :)